給料日前にまとまったお金が必要、給与ファクタリングを検討したいと思っているけど、いろいろきな臭いのかなぁ・・・
一時流行ったけど悪徳業者が横行した結果、たしか貸金業法の貸し付けに該当するって判決が出ていたような・・・
高額な手数料や、強引な取り立てなどのトラブルをイメージする方は多いのではないでしょうか。
給与ファクタリングは便利な資金調達手段ですが、悪徳業者による被害が増加中で注意が必要です。
給与ファクタリングを利用する際は、業者の信頼性や金融庁の登録を確認するなどのポイントを押さえ、安全に利用できるようにしましょう。
こちらの記事では、給与ファクタリングの仕組みや利点を解説し、闇金業者による違法な取引の事例なども紹介して、被害者が増えないよう注意喚起を行っています。
FP1級や社労士の資格を持ち経営コンサルも行う金融のプロが、わかりやすく解説をしていきます!
給料ファクタリングとは
給料ファクタリングとは、個人を対象に「買い取り」という名目で給料を担保にする個人向けのファクタリングサービスで、現在では「偽装ファクタリング」とも言われています。
給料ファクタリングの仕組みは、以下のようになるので見ていきましょう。
まず、給与ファクタリング業者は、利用者がこれから受け取る給与の範囲内で、利用者が希望した金額を、手数料を引いた金額で支払います。
その後、利用者は給与が振り込まれた時に、契約時に希望した金額を給与ファクタリング業者に返済し、業者はその手数料が利益として得られます。
給料ファクタリングの利点としては、信用情報機関に個人情報が登録されないため、信用に傷がつかないことでしょう。
これは借り入れの情報が一切残らないため、将来住宅ローンを利用する際や結婚、就職などに影響がないことを意味します。
しかし、給与ファクタリングを行う悪徳業者も存在し、法外な金利で貸し付けを行っているため、利用には十分注意が必要でしょう。
給与ファクタリングを利用する際は、金融庁の登録を受ける業者であることを確認し、利率や手数料が法律で定められた範囲内であることを確認するのが重要です。
このように、給料ファクタリングは正当な業者を選ぶことで、資金調達の手段として有効活用することができますが、くれぐれも悪徳業者には注意が必要です。
給料を前借りできるのはとても便利だけどトラブルがなぁ・・・何か回避する方法はないのかなぁ・・・?
避けるべきファクタリング会社の特徴は、コチラの記事にまとめていますので、あわせてご確認くださいね。
ファクタリングとは
ファクタリングとは、個人を対象とする給料ファクタリングと違い、企業や個人事業主が営業で発生した売掛金をファクタリング業者に買い取ってもらい、即時に現金化するサービスのことです。
売掛金(売掛債権)は、商品やサービスを提供した後、決まった期間内に代金を受け取ることが約束された未回収の金額です。
ファクタリングを利用することで、企業や個人事業主は売掛金を待たずに現金を手に入れることができ、資金繰りの改善や事業の拡大に活用することができるでしょう。
また、ファクタリング業者は売掛金の回収リスクを負担するため、売掛金の回収が遅れることによるデメリットを軽減できます。
ファクタリングには、無保証・無担保で利用できることが多く、手続きもシンプルで迅速なため、多くの企業や個人事業主に利用されています。
ただし、ファクタリング業者に売掛金を買い取ってもらう際には、一定の手数料が発生するので注意をしましょう。
この手数料はなかなかネックで、しっかりと比較検討をしないと、高い手数料に悩まされることになるんだよなぁ・・・
複数のファクタリング会社で比較や検討をしたい場合は、コチラの記事を参考にしてくださいね。
給与ファクタリングの危険性
給与ファクタリングは便利なサービスですが、その裏ではさまざまなリスクが潜んでいます。
闇金による違法な業者が横行しており、法定金利を超える高い手数料を請求することがあり、これによって利用者は返済額が膨らんで経済的に窮地に立たされることが多いです。
さらに、無登録の闇金業者は法律の制約を受けないため、過剰な取り立てや嫌がらせなどの違法行為が行われる可能性があるでしょう。
給与ファクタリングを利用する際は、業者の信頼性を確認し、無登録や違法な手数料を設定する業者との取引は避けるよう注意が必要です。
強引な取り立てのためには嫌がらせをしたり監禁したり手段を選ばないっていう話も聞くから・・・おっかないわぁ・・・
残念ながら、言葉巧みに法外な手数料を請求したり、第三者への嫌がらせなど強引な取り立てをして暴利を得る業者もいますね。
避けるべきファクタリング会社の特徴について知りたい方は、コチラの記事もご確認ください。
事例を紹介
給与ファクタリングで闇金の被害に遭ったAさんは、給与の前借りを目的に業者に申し込みました。
しかし、Aさんは法外な手数料を支払わされることになった結果、Aさんは経済的に窮地に追い込まれました。
さらに、Aさんは闇金業者から過剰な取り立てを受け、職場や家族にまで迷惑が及ぶ事態となり、最終的には、自己破産を余儀なくされ、今もなお苦しむことなっています。
このような事例からも、給与ファクタリングを利用する際には、業者の信頼性をしっかりと確認し、無登録や違法な手数料を設定する業者との取引は避けるよう注意が必要です。
また、金融庁のサイトで貸金業の登録を確認できるため、事前に確認をしっかりと行いましょう。
ひとつのサイトだけで心配でしたら、複数のサイトで信頼性のあるファクタリング業者なのか調べる慎重さも大切ですね。
なぜ闇金は給与ファクタリングを悪用するのか
闇金業者が給与ファクタリングを悪用する理由は、おもにに以下の3点となります。
順にポイントをそれぞれ見ていきましょう!
高額な利益を得ることができる
闇金業者は、法外な金利や手数料を利用者に課すことで、大きな利益を上げることができます。
給与ファクタリングを利用する人は、緊急の資金調達が必要なため、高い金利や手数料を払ってでも借り入れを行うことが多いので、これを利用して闇金業者は利益を得ます。
「借金ではない」という錯覚を利用者に与える
給与ファクタリングは、未来の給与を前払いする形で行われるため、一般的な借金と異なります。
このため、利用者は「借金ではない」と考え、金利や手数料に対して注意を払わなくなることがあり、この錯覚を利用し、闇金業者は被害者を増やすことができます。
金銭的に困窮している人が狙いやすい
金銭的な問題で困っている人は、冷静な判断ができなくなることので、闇金業者は、給与ファクタリングを利用して簡単に騙すことができます。
また、困窮している人は返済が難しくなるため、さらに高い金利や手数料を課すことができ、闇金業者にとって利益が高まります。
給与ファクタリングを利用する際は、業者の信頼性を確認し、違法な金利や手数料を設定する業者から遠ざかるよう注意しましょう。
余裕がなくなる→冷静な判断ができない→さらに焦る・・・こうならないようにするには、事前準備が大事だなぁ・・・
闇金はその道のプロなので、できれば避ける、すでに関わっているなら早いうちに軌道修正させる・できるかが肝ですね。
よくある質問
給与ファクタリングに関する、気になる点についてまとめました。
- 給与ファクタリングに関しての判例は?
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給与の前払いをうたい文句に、事実上現金を貸し付ける「給与ファクタリング」は、貸金業法が適用される「貸し付け」にあたると、今年2月に最高裁で初判断されました。
今後の「給与ファクタリング」にとって、大きな判例ですね。
比較的よさそうなファクタリング会社を検討している方は、こちらの記事をご覧ください。
- ファクタリングと債権譲渡の違いって何があるの?
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債権譲渡は、不良債権の回収や取引先倒産などのリスク回避を目的としているのに対して、ファクタリングは資金調達が目的となります。
ファクタリングは資金調達の手段のひとつですが、登録費用がかかるなどのデメリットもあります。
- 債権譲渡登記はなぜするの?
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債権譲渡登記制度は、法人がする金銭債権の譲渡や金銭債権を目的とする質権の設定について、簡単に債務者以外の第三者に対する対抗要件を備えるための制度になります。
第三者に対する対抗要件にはなりますが、反面で債権譲渡があった旨を取引先含め誰でも知れるのがネックなんですよね・・・
質の悪い業者だと、債権譲渡通知を複数枚用意して、取引先に知らせないことを条件に金銭の要求する悪徳業者もいるんですよ!
まとめ:今後の給与ファクタリング利用に向けて
給与ファクタリング自体は、法的に適切な手続きが行われている場合は正当な金融サービスですが、闇金による悪質な業者が存在するため、利用者は注意が必要です。
今後給与ファクタリングを利用する際は、以下の点に気を付けましょう。
- 金融庁の登録を受けている業者であることを確認する
- 利率や手数料が法律で定められた範囲内であることを確認する
- SNSや口コミなどで業者の評判をリサーチする
- 金銭的な困り事がある場合、まず公的機関や信用金庫などの安全な選択肢を検討する
給与ファクタリングは、適切に利用すれば資金調達の手段として有効ですが、闇金による被害に遭わないためにも、利用者自身が注意深く行動することが重要です。
金銭的な問題に直面した際は、冷静に状況を把握し、適切な対策を講じましょう。
便利な分リスクもあることを十分に理解した上で、複数の会社で比較検討した上でファクタリングする業者は見つけましょう!
口コミや評判もそこそこで、比較的よさそうなファクタリング会社を金融のプロが厳選して紹介しています。詳細はコチラから。