日本政策金融公庫は創業者向け融資してるんですよね?融資が通るコツがあれば知りたいな
来週、日本政策金融公庫の担当者と面談するんだけど、注意するべき点はあるかな?
このような疑問をお持ちの事業主の方も多いのではないでしょうか?
日本政策金融公庫では、中小企業支援を行っています。
地域経済を支える中小企業・小規模事業者の成長・発展を金融面から支援していますが、融資を受けるためには審査に通過しなければなりません。
こちらの記事では、元日本政策金融公庫の上野光夫氏の動画を参考にしつつ、日本政策金融公庫で融資面談に臨む際の注意点を紹介していきます。
あわせて、FP1級や証券外務員一種などを活かして経営コンサルを行っている私の考えも解説します。
こちらの記事を読めば、日本政策金融公庫で融資をに通る確率を高めることができます。中小事業主の方にとって役立つ内容となっているので、ぜひ最後までご覧ください!
なお、対策をしても公庫での融資が叶わなかった場合は、速やかに資金調達できるビジネスローンかファクタリングの活用がおすすめです。
日本政策金融公庫での面談での留意点
日本政策金融公庫で融資の面談をする際には、下記の留意点を意識してみてください。
- 対等な立場で話す
- 担当者の質問の意図を理解する
- 否定的な意見は論理的に覆す
しっかりと担当者の意図をくみ取り、論理的に意見を主張することで融資に通る確率を上げることができます。
対等な立場で話す
日本政策金融公庫の担当者と面談する際には「お互いに対等な立場であること」を意識しましょう。
こっちはお金を借りる側だから、下手に出ておいた方が良いかな
事業主は弱い立場にあるから、なんかこわいな
と感じている事業主は多いですが、へりくだる必要はありません。
- 公庫側→融資をして事業を発展させてもらい、利息をもらう
- 事業主側→融資をしてもらい、事業を開始・拡大させて利息を払う
融資は、上記のような商取引の一種に過ぎません。
お互いに折り合える条件を探るという点も、商取引と共通しているポイントです。
事業主は弱い立場だと思っていましたが、そんなことはないんですね!
対等な立場を意識し、リラックスして面談に臨みましょう。変にへりくだる必要はありません。
担当者の質問の意図を理解する
融資の面談の場では担当者からいくつか質問を受けますが、担当者の質問の意図を理解することも意識しましょう。
担当者は事業支援には詳しいですが、事業そのものやビジネスに詳しいとは限りません。
中には
何が聞きたいのかよくわからないな
という質問が飛んでくることもあるため、しっかりと質問の意図を把握したうえで回答しましょう。
- 質問内容をよく聞く
- 不明点があれば質問する
上記のように、質問の内容や意味を確認して、明確に理解してから回答することが大切です。
担当者との間で意思の齟齬があると、融資してもらえなくなる可能性があります。お互いに円滑にコミュニケーションを取り、考えや質問の中身をクリアにした上で回答しましょう。
「公庫職員=ビジネスのプロ」ではないんですね!
むしろ、ビジネス経験や知識は事業主の方が上です。担当者からよくわからない質問が飛んできたら、必ず意図を確認してください。
否定的な意見は論理的に覆す
面談の中で、
他社のビジネスモデルと類似している点が多いように感じますが、大丈夫ですか?
事業内容を鑑みると、希望融資額が大きすぎるような気がします
など、否定的な意見や質問をされることがあります。
否定的な意見を受けたときは、反論材料となるエビデンスや資料を示して論理的に反論することが大切です。
市場調査やデータ収集は欠かせませんね。
先述したように、日本政策金融公庫の担当者はビジネスに関しては専門知識を知識を有していないケースが少なくありません。
担当者の理解度を考慮した上で、説得力のある反論を行うことで希望融資が通りやすくなるでしょう。
面談が終わった後は、担当者自身も上司に対して融資の可否について説明する必要があるため、否定的な質問は飛んでくる可能性は大いにあります。
感情的にならず、冷静にデータやエビデンスを示して論理的に反論することを意識してみてください。
よくある質問
- 日本政策金融公庫の審査は厳しいですか?
-
明確な基準は無いため、厳しいかどうか判断することはできません。
返済能力が乏しい場合や事業の将来性が期待できない場合、審査に通過するのは難しいでしょう。
しっかりと市場調査や融資に対する期待リターンなどを示すことで、審査に通過できる可能性は高まります。
- 公庫での融資が断られたら、どうすればいいですか?
-
即日で資金調達をしたい場合は、ビジネスローンやファクタリングの利用がおすすめです。
即日での資金調達方法- まだ創業したばかりで売掛金がない場合→ビジネスローン
- 既に売掛金がある場合→ファクタリング
がおすすめです。
- 日本政策金融公庫での融資が断られてしまう理由は何ですか?
-
考えられる代表的な理由として挙げられるのは、下記のとおりです。
融資が断られる理由- 信用情報に問題がある
- 税金の滞納がある
- 自己資金が不足している
- 事業計画に将来性がない
- 面談で納得できる説明ができていない
まずは公庫での融資を希望しているので、気を付けてみます!
市場調査を綿密に行い、ビジネスの魅力を感じさせることが重要です。
まとめ
日本政策金融公庫で融資の面談をするときは緊張しますが、下記の留意点を意識してみてください。
- 対等な立場で話す
- 担当者の質問の意図を理解する
- 否定的な意見は論理的に覆す
「融資をする側の立場が上」「事業主は立場が弱い」と考える事業主は多いですが、決してそんなことはありません。
商取引の一環として対等な立場で話し、相手の質問の意図を明確にした上で回答することが重要です。
また、否定的な意見や質問が飛んできたときも感情的にならず、エビデンスを示したうえで論理的に反論しましょう。
日本政策金融公庫の融資が通らなかったときの「プランB」として、ビジネスローンやファクタリングの活用も検討してみてください。