北海道ボールパークが先日オープンしたけど、今までの球場とちょっと違う気がするけど何だろう・・・?
以前ほどテレビで野球中継を見かけなくなったけど、プロ野球の稼ぎ方の方法は変わってきているのかな・・・?
など、プロ野球の収益構造の変化について、気になっている方は多いのではないでしょうか。
プロ野球のビジネスモデルが今、過渡期を迎えています。
地上波のテレビ局が放映権を独占して広告収入を集める収益構造から、「ファン=顧客」として地域密着型のサービスに転向したことで、球界の意識が変わり実績を上げている球団も増えてきました。
この記事では、ホリエモンの解説を軸にして、プロ野球の旧来の収益構造や新しいビジネスモデルの可能性・将来性、社交場としての役割、スポーツビジネス全体の展望について解説します。
FP1級などの資格を持ち、経営コンサルタントも行う金融のプロが、分かりやすく解説します!
テレビ局がプロ野球に与えた影響
旧来のテレビ局を中心とした収益構造が、プロ野球に及ぼした影響は非常に大きかったと言えます。
昭和30年代から平成初期まで、地上波のテレビ局がプロ野球の放送権を独占的に握っていたため、プロ野球にとっての収入源はテレビ局に大きく依存していました。
また、新聞社がテレビ局を支配するという構造から、支配下にある巨人や阪神といった人気チームが優遇され、地方のチームは収益が得られず、経営が厳しくなるという状況が生まれていました。
テレビ局を中心とした稼ぎ方でなまじ上手くいったもんだから、グローバルスタンダードなやり方とは一線を画したんだな・・・
この人だ!とすぐに顔が浮かぶほど、マスコミと政治家との癒着は明白で、利権も絡んでいたので長い間常態化していましたね。
現在のプロ野球のビジネスモデル
しかし、現在プロ野球の収益構造は、新たなビジネスモデルで大きく変化をしています。
地上波テレビの視聴率が低下しスポンサー収入も以前より見込めないので、サブスクリプションやペーパービューなどの新たなビジネスモデルも台頭して、収益源を多角化に成功しつつあります。
また、地域密着型のサービスに転向して、球団によるイベントや物販、グッズ販売など、多様な収益源を持っており、プロ野球は今後も日本のスポーツ界で一定の地位を維持できるでしょう。
たしかに以前よりも、テレビで野球中継をしているシーンを見る機会が減ったような気がするなぁ・・・
視聴率の低下によって以前のような広告収入を得られないので、地域密着型のサービスとして運営する球団が増えました。
独立リーグの可能性と将来性
プロ野球にはまだまだ改善すべき点があり、そのひとつに、独立リーグは、日本におけるプロ野球のチーム数を増やすための有力な手段であると考えられています。
現在、日本独立リーグに所属するチームは21チームであり、NPBに比べると規模は小さいですが、これらのチームがプロ野球の市場を拡大する上で重要な役割を果たしていると言えるでしょう。
独立リーグの加盟チームが増えることで、球場でのグッズ販売や飲食、アクティビティなど地方における需要が高まり、プロ野球全体の市場を拡大することができます。
また、各地方に合った多様なビジネスモデルが生まれることで、プロ野球の収益構造がより多角化されることも期待されるでしょう。
日本の野球界で独立リーグの開催も増えて、NPBも2軍のエキスパンションが決まっています。
2軍の球団数がイースタンで1球団、ウエスタンで1球団増えるので、今以上にレベルが向上していくことが予想されます。
2軍は予算が10億~15億ほどで編成できるので、2軍の球団が増えていくことによって、今の独立リーグのレベルも上がっていき、各県に1球団があっても経営が成り立つ可能性は高いでしょう。
動画でのサッカーとの比較が分かりやすかった。確かにサッカーよりもダントツに、野球のほうがモノを買う機会が多いですね。
野球はサッカーよりも試合を多く入れられ、守備攻撃の場面が明確なので、途中退席してモノを買いやすいメリットがあります。
地域交流の場としての役割
今後の球団の役割のひとつに、ボールパークとなることが挙げられます。
ボールパークはローカル球団の魅力のひとつであり、将来的にはショッピングや飲食、エンタメなども充実させていくことが重要です。
また、ローカル球団は、近所にあってすぐ行けるのがいちばんよいところなので、地域の人を集めてファンにしていくという、スポーツビジネスを展開するにも好都合な環境でしょう。
野球は例えるなら酒のつまみで、コミュニケーションや交流、エンタメなどが主役となります。
独立リーグはコアなファンが多くライトユーザーが少ないので、飲食やリラクゼーション、エンタメなどを充実させることで、ライトユーザーの獲得を目指すのが今後必至となるでしょう。
球団側の収益も増えて、地域住民もボールパークとして交流の場に活用できるから、地域創生にもなるのでwinwinですね!
テレビ広告収入ではやっていけないので、スポーツもファンを顧客と考えて、地域に根差したサービスの提供が今後の鍵ですね。
社交場としての役割や今後の展望
例えばF1は、パドッククラブを充実させてVIPな雰囲気を作り出し、実際にはF1を観戦するよりも、社交場としての役割を果たしていることが多いです。
同様に独立リーグでも、VIPな場を増やし社交場としての魅力を高めることで、ビジネスの可能性が広がると期待されています。
また今後の明るい展望としては、WBCの優勝で大谷選手の一挙手一投足が連日のようにニュースで報じられて野球界に注目が集まっており、今後も新たな刺激を与えていくでしょう。
この風に乗って、独立リーグもWBCと同じように盛り上がっていけるよう期待しましょう。
野球に限らず、昔からスポーツの観戦会場は、社交場としていろんな人と会って情報交換をする役割も担っているんですね。
FIのパドッククラブは日本円で70万円近くする高額なのですが、それでも半年以上前から完売するほどの人気ぶりなんですね!
よくある質問
プロ野球の収益構造の変化について、気になる質問をまとめてみました。
- 今更だけど、ペーパービューって何のことなの?
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分かりやすく表記すると、「ペイ・パー・ビュー」のことで文字通り、観るたびに支払うという料金体系のことです。
利用者が特定の番組(映画タイトルごと)に料金を支払います。「ペイ・パー・ビュー」は月額ではなく、利用者の観たい番組だけに料金を支払って視聴可能なので経済的です。
でもアレコレ目移りして観たがる私のようなタイプだと、月額が決まっていた方がお得なこともあるので注意です。
設備投資などで大口の資金調達が必要なのに、銀行融資を断られて困った際は下記をご覧ください。
- ボールパークってどんなイメージの所なの?
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最近で言うと、北海道日本ハムファイターズの本拠地である、北海道ボールパークをイメージすると分かりやすいでしょう。
ボールパークとは、野球観戦以外にも、買い物や食事、リラクゼーション、レジャーなどが楽しめて賑わいがあり、交流の場としても活用できる空間のことですね。
野球の試合がない日でも、ボールパークに行けば買い物したり、遊んだり、地域の人とも交流できるからありがたいですね。
ボールパークは地方創生の新たなビジネスモデルとして、今最も注目を集めているもののひとつですね!
- F1のパドッククラブっていったい何なの?
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パドッククラブは、ピットビルディングの2Fにあるホスピタリティラウンジに設置された観戦ルームのことです。
今年の日本GPでの価格は約68万円ほどで、間近で疾走するマシンやピットワークを見ることができるでしょう。
ただ、実際は社交場、ビジネスの交渉の場としての役割が大きいとされています。
F1観戦はあくまできっかけで、実際は著名な起業家や投資家に会うためにチケットを買う人のほうが多い印象ですね・・・
まとめ
旧来のテレビ局の収益構造がプロ野球に大きな影響を与えていましたが、現在は収益構造が多角化し、独立リーグもチーム数を増やす可能性があります。
独立リーグは地方の野球市場を拡大し、今後の収益構造を多角化することが期待されています。
さらに、ボールパークやパドッククラブなどの施設が野球の魅力を高め、ビジネスの可能性を広げ、WBC優勝や大谷フィーバーの盛り上がりもあり、野球界はさらなる発展をしていくことでしょう。
今回の話を聞くまでは、日本の野球界は大丈夫かと心配していましたが、地域に根差して実績を上げているようで安心しました。
一見ピンチだと思われる状況の中にこそ、ニーズや稼げるビジネスモデルが潜んでいることが分かるよい例でしたね。
施設や設備を拡大するにはまとまった資金が必要です。銀行に融資を断られた際はファクタリンクも検討の余地がありますよ。