最後の手段?|銀行に融資を断られて困ったときの資金調達方法を解説!

銀行融資を断られて困ったとき
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銀行で融資を断られてしまった、どうしよう・・・

銀行以外では、どういった資金調達の方法があるかな?

と疑問に思っている方は多いのではないでしょうか。

個人や法人にとって、資金調達はビジネスを運営する上で非常に重要です。しかし銀行からの融資が断られた場合、どのように資金調達を行うかは深刻な問題で、悩んでいる人は少なくありません。

この記事では銀行から融資を断られた場合に、最後の手段として考えられる資金調達の方法を解説します。

FP1級、証券外務員一種などを保有する私がわかりやすく解説していきます!

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目次

信用金庫や信用組合

信用金庫や信用組合
信用金庫や信用組合

銀行からの融資が断られた場合、まずは信用金庫や信用組合からの融資を検討しましょう。

信用金庫や信用組合は地域密着型の金融機関であり、中小企業や個人事業主向けに融資を行っています。銀行に比べて柔軟な審査や返済条件を設定している場合があるので、融資が受けやすいという特徴があります。

金融のプロである私が、項目ごとに解説していきます!

信用金庫や信用組合と銀行の違い

「信用金庫や信用組合」と銀行の違いについて
  • 対象業種・規模
  • 地域性
  • 金利
  • 審査基準
  • サポート体制

対象業種・規模

信用金庫や信用組合は、おもに地域の中小企業や個人事業主を対象としています。一方で銀行は大手企業をはじめ、さまざまな規模や業種の企業に融資を行っています。

地域性

信用金庫や信用組合は、地域に密着した金融機関で地域の経済状況や事業者のニーズに応じたサービスを提供しています。銀行は国内外の規模を問わず、幅広い範囲で融資を行っています。

金利

信用金庫や信用組合は、銀行に比べて金利がやや高めに設定されることがありますが、地域密着型であるため、柔軟な対応や相談が可能です銀行の場合金利は通常低めですが、審査基準が厳しいことが多いです。

審査基準

信用金庫や信用組合は、地域に密着しているため個別の事業者の事情やニーズをより理解しており、審査基準が銀行に比べて柔軟なことが多いです。

銀行の場合一定の審査基準が設けられており、それに合致しない場合は融資が難しいことがあります。

サポート体制

信用金庫や信用組合では、融資だけでなく地域の事業者向けのセミナーや相談窓口などサポート体制も充実しています。銀行もサポート体制は整っていますが、広範囲のため個別の事業者へのサポートは限定的です。

結論として、信用金庫や信用組合は地域密着型で、中小企業や個人事業主に対して柔軟な対応ができる点が強みです。一方で銀行は規模が大きく、安定した融資が可能であることが魅力です。

信用金庫や信用組合はおもに地域の中小企業や個人事業主を対象にしているので、銀行の次に相談するのはまずここかなぁ・・・

起業したらまず、サポートの手厚い信用金庫や信用組合で口座開設をするって人は多いですね。

信用金庫から融資を受けるメリットは?

信用金庫からの融資を受けるメリットは、以下のようなものがあります。

  • 銀行よりも柔軟な対応が期待できる
  • 地域密着型の金融機関であるため、地域に密着したビジネスを展開することができる
  • 信用金庫は地方創生を支援することが目的であるため、新規事業や地域貢献に対して積極的なので支援を受けやすい

銀行ではどうしても大手企業を優先した対応にならざるを得ないので、個別に丁寧なサポートを受けたいなら信用金庫・信用組合がおすすめですね。

信用金庫から融資を受けるデメリットは?

一方で、信用金庫からの融資を受けるデメリットもあります。

  • 銀行に比べて金利が高いことがある
  • 審査が厳しいことがある
  • 地域密着型であるため、地域外での事業展開には向かないことがある

サポートは銀行に比べて手厚いけど、その分金利は高くなるんだ・・・

企業規模が大手より小さいので経営面を考えると、どうしても銀行よりは金利を多くとらないといけない事情がありますね。

信用金庫や信用組合でも審査が通らないと困っている場合は、ファクタリングがおすすめです詳細はこちらの記事を参考にしてください。

助成金の活用

助成金の活用
助成金の活用

銀行に融資を断られた場合でも、政府や自治体が中小企業や個人事業主に対して提供している助成金を利用することもできます。

助成金は新規事業を立ち上げたり事業の拡大・改善に必要な経費を補助する制度で、助成金を受けることで銀行からの融資が受けやすくなる場合もあります

まず、助成金にはどんなものがあるのかを確認しましょう!


助成金とは?

助成金とは国や地方自治体が事業を行う企業に対して補助金や融資を行う制度のことで、以下の種類があります。

助成金の種類について
  • 研究開発助成金
  • 地域活性化助成金
  • 中小企業支援助成金
  • 省エネルギー
  • 奨励金

研究開発助成金

新しい技術や製品を開発するための費用を補助する助成金で、おもに国や地方自治体が提供しています。

地域活性化助成金

地域経済の活性化を目的とした助成金で、地域の産業や観光、文化振興などに対して支援が行われます。

中小企業支援助成金

中小企業の経営支援や事業の拡大や海外展開などに対して支援が行われ、おもに国や地方自治体、民間の団体が提供しています。

省エネルギー環境技術助成金

環境問題やエネルギー問題に取り組むための、技術開発や導入を支援する助成金です。おもに国や地方自治体、企業などが提供しています。

奨励金

特定の目的を達成するために、企業や個人に対して支援が行われるもので、例えば女性の活躍促進、海外展開促進などがあります。

各種助成金にはそれぞれの条件や対象企業・団体が定められていますので、事前に確認してから申請することが重要です。

自分のやっている事業が助成金の対象になる可能性があるか、一度調べてみるのもいいですね。

申請できる条件は各助成金によって異なるので、合わせて確認をするようにしましょう!

助成金の申請方法

助成金を申請する場合には、以下の手順を踏む必要があります。

助成金の申請方法を具体的に見ていきましょう!

STEP
助成金の情報収集

まずは自社の事業内容に合った助成金を探し、詳細な情報を収集する必要があります。国や地方自治体のホームページ、関連団体が発行する情報誌などを活用すると良いでしょう。

STEP
書類の準備

助成金を申請する場合には、必要書類を準備する必要があります。必要書類は助成金の種類によって異なりますが、基本的には以下の書類が必要となります。

  • 事業計画書
  • 財務諸表
  • 法人登記簿謄本
STEP
申請書類の作成・提出

書類の準備ができたら、助成金を申請する必要があります。

申請書は助成金提供機関が用意した申請書を使用することが多く、必要事項を記入したら必要な書類を添付して提出しましょう。申請は国や地方自治体の窓口に直接提出するか、インターネットでも可能です。

STEP
審査・待ち時間

申請書類の審査が行われます。審査内容は助成金の種類によって異なりますが、基本的には事業計画書や財務状況を中心に審査されます。結果が出るのに、数か月から半年以上かかることも少なくありません。

STEP
補助金や融資の受給

審査が通った場合に補助金や融資が受けられます。受け取った補助金や融資は、ビジネスの発展に活用することができます。

助成金を活用することで、銀行からの融資を断られた場合でもビジネスの発展に必要な資金を調達することができます。しかし、助成金の申請には時間がかかることがあるため、急な資金調達が必要な場合には向いていません。

また助成金を受け取るためには、事業計画書や財務諸表などの書類の準備が必要となります。正確な情報を記載して説明を十分に行うことが重要で、審査が通った場合には、助成金の利用方法についても注意が必要です。

また助成金の利用方法に関して制限を課される場合があり、それに反するような使い方をすると、返済を求められることもあるため注意しましょう。

助成金にはいろんな種類のものがあるけど、申請してから受け取れるまでに時間はかかるし確実ではないので、使い勝手はよくないなぁ・・・

時間もそうですが何より不確実なものなので、融資の手段として考えるのは難しいですね。

助成金よりも融資が受けやすいのは、最短即日で融資可能なビジネスローンですビジネスローンのおすすめ会社についての詳細はこちらの記事を参考にしてください。

ビジネスローン

銀行以外の金融機関からもビジネスローンを利用することができます。銀行以外の金融機関には信販会社やクレジットカード会社、消費者金融などがあります。

まずは、ビジネスローンを利用できる金融機関を確認しましょう!

銀行以外でビジネスローンを利用できる金融機関

銀行以外でビジネスローンを利用できる金融機関
  • 信販会社
  • クレジットカード会社
  • 消費者金融

信販会社

信販会社はおもに個人向けのショッピングクレジットやローンを提供している会社ですが、中にはビジネスローンを提供している企業も存在します。銀行に融資を断られた場合、信販会社のビジネスローンも検討してみましょう。

審査基準は銀行よりも緩やかで、手続きも簡単なことが多いです。

クレジットカード会社

クレジットカード会社もビジネスローンの提供を行っている場合があり、特に法人向けのクレジットカードを発行している会社では融資のサービスが用意されていることが一般的です。

こちらも銀行に比べて審査が緩やかで、資金調達がスムーズに進みやすいです。

消費者金融

消費者金融はおもに個人向けのカードローンやキャッシングサービスを提供していますが、中には法人向けのビジネスローンも取り扱っている企業があります。

審査が柔軟で手続きも簡単ですが、金利が高めに設定されていることが多いので、利用にあたっては十分な検討と注意が必要です。

消費者金融は、銀行より申し込みから借り入れまでのスピードが速いのは魅力的ですね・・・

その分銀行より金利は高くなるので、短期間で少額を借りたい人にとっては向いているかもしれませんね。

ビジネスローンのメリットとデメリット

メリット

銀行以外の金融機関が取り扱っているビジネスローンのメリットは、以下のとおりです。

  • 銀行に比べて審査基準が緩やかで、資金調達が容易になる
  • 手続きが簡単で、スピーディーに資金を調達できる
  • 融資額や返済期間などの条件を柔軟に設定しやすい

デメリット

銀行以外の金融機関が取り扱っているビジネスローンのデメリットは、下記になります。

  • 銀行よりも高い金利なことが多い
  • 融資条件が銀行よりも厳しいことが多い
  • 融資額が少ないことがある

ビジネスローンは、銀行よりも手続きが簡単でスピーディーに資金調達できるのが大きなメリットですね。

銀行よりどうしても金利は高くなり借入限度額は低いですが、審査結果によって貸し出す金額が決まるので、一度相談してみてはいかがでしょうか。

【2023年最新比較ランキング】ビジネスローンのおすすめ優良会社8選はこちら

ファクタリング

ファクタリング
ファクタリングとは?

ファクタリングはビジネスにおける資金繰りの手段のひとつであり、売掛金を現金化する方法です。特に中小企業やベンチャー企業にとっては資金調達に苦しむことが多いため、ファクタリングは重要な手段となります。

しかし、ファクタリングの仕組みやメリット・デメリット、注意点などはあまり知られていません。こちらではファクタリングについて詳しく解説し、資金調達に悩む企業の方々に役立つ情報を提供します。

まずは、ファクタリングとは何なのかを一緒に見ていきましょう!

ファクタリングとは

ファクタリングとは、企業が持つ売掛金(未払いの請求書)をファクタリング会社に売却することで即座に現金化する方法です。

ファクタリング会社は売掛金の一部(通常は70~90%程度)を現金で買い取り、売掛金の回収や債権管理などを行います。企業は自己資金を圧迫することなく必要な資金調達が可能になるので、倒産などのトラブルを心配する必要はありません

ファクタリングの仕組み

ファクタリングには、自社とファクタリング会社のみで取引が完結する2社間取引と、自社・ファクタリング会社・取引会社で契約をする3社間取引があります。

2社間取引の場合

STEP
売掛金(売掛債権)の売却

自社が持つ売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却します。

STEP
売却代金の受取

自社は手数料を引いた売却代金を受け取ります。

STEP
売掛金の回収

自社は取引先から売掛金の支払いを受けます。

STEP
回収した売掛金の支払い

自社は取引先から受け取った売掛金をファクタリング会社に支払います。

2社間取引の場合、取引先に売掛債権が売却されたことを知られないメリットがある分、手数料は若干高めになっています。

3社間取引の場合

STEP
売掛金(売掛債権)の売却

自社が持つ売掛金(売掛債権)をファクタリング会社に売却します。

STEP
売却代金の受取

自社は手数料を引いた売却代金を受け取ります。

STEP
売掛金の回収

取引先に請求書の支払先をファクタリング会社に変更してもらう必要があり、このとき取引先に売掛金(売掛債権)を譲渡したことがバレてしまうので、取引先から悪印象を持たれる可能性があります。

取引先から支払先変更の同意が得られた後、ファクタリング会社に売掛金が支払われます。

3社間取引は、取引先に売掛債権の売却を知られる、かつ3社間のやり取りで時間がかかる分、手数料は若干低めになっているんですね。

最近はAIを駆使して手数料を低くしている「クラウドファクタリング」もあります。2社間取引で迅速、かつコストを抑えられる優れものです!

ファクタリングのメリット とデメリット

メリット

ファクタリングのメリットとしては、以下のような点があります。

  • 資金調達がスピーディーに行える
  • 売掛金の回収リスクがファクタリング会社に移行するため、リスクヘッジが可能
  • 売掛金が現金化されるため、キャッシュフローの改善が期待できる

デメリット

ファクタリングのデメリットとして、以下のような点がもあるので注意しましょう。

  • 手数料が高い
  • 信用リスクが増大する
  • 顧客にファクタリングを利用していることが知られると、企業イメージが損なわれる可能性がある

やはり商いは信用第一なので、多少手数料はかかっても取引先に売却したことが通知されない2社間取引がいいですよね・・・

ファクタリングの注意点

ファクタリングを利用する際には、以下の点に注意する必要があります。

  • 契約内容の確認(手数料、取引条件、回収保証など)
  • 複数のファクタリング会社で比較検討する
  • 自社の業種・規模に合ったファクタリング会社を選ぶ

中には悪質な業者も存在するので、よく仕組みを理解した上で、契約内容を確認したり複数の会社で比較検討することが大切ですね!

ファクタリングの選び方

ファクタリングを選ぶ際には、以下の点に注目すると良いでしょう。

  • サービスの特徴(回収保証、債権管理、リサイクルファクタリングなど)
  • 手数料(手数料率、請求書発行手数料、手数料の精算タイミングなど)
  • 対応力(迅速な対応、カスタマーサポートなど)

ファクタリングは、資金繰りにおいて有効な手段のひとつです。利用する際には、手数料や契約条件などに注意して、自社の業種・規模に合ったファクタリング会社を選びましょう。

ファクタリングは売掛金(売掛債権)を素早く換金できる分、手数料は高くなりがちです。よって、各社のサービス内容はしっかり確認しましょう!

ファクタリングの申し込み方法

ファクタリングを利用する場合には、以下の手順を踏む必要があります。

STEP
ファクタリング会社の選定

ファクタリングを行っている金融機関を選定する必要があります。

ファクタリングを行っている金融機関は、銀行や信販会社、ファクタリング会社などがあるので、複数の金融機関の条件を比較して、自社に合った金融機関を選択しましょう。

STEP
売掛金の評価

金融機関は売掛金の評価を行います。評価には、企業の信用力や売掛金の債権内容などが考慮され、評価結果に基づいて金融機関は売却額を提示します。

STEP
契約

売却額が合意されたら、ファクタリング契約を締結します。契約内容には売掛金の売却額や手数料、回収方法などが記載されます。

ファクタリングを利用することで、売掛金を現金化することができて資金繰りの改善が可能となるでしょう。

しかし、ファクタリングにはデメリットもあるため十分な検討が必要です。またファクタリングを利用する場合には、複数の金融機関の条件を比較し、自社に合った金融機関を選択することが重要です。

FP1級、証券外務員一種などを保有する私がおすすめする、ファクタリング業者を厳選してご紹介しています。詳細はこちらをご確認ください。

よくある質問

よくある質問
よくある質問
取引先(売掛先)が倒産した場合は、どうなるの?

ファクタリング会社の多くは、取引先(売掛先)の倒産リスクを含めた上で買取をしています。償還請求権のないファクタリング(ノンりコース)で買い取る売買契約をする売掛金の買取サービスです。

念のため気になる場合は、契約前に問い合わせをして疑問を解消するようにしましょう。

【2023年最新比較ランキング】ビジネスローンのおすすめ優良会社8選はこちら

銀行に融資を断られているけど、利用できるの?

ファクタリング会社の多くは、直近の経営状況だけではなく事業内容などを加味して判断しています。ですので、銀行に融資を断られたことを理由に、ファクタリングが利用ができないことはありません。

そのほか銀行では断られそうな、債務超過や赤字決算の場合でもファクタリングのサービスを受けられる場合もあるので、各社で確認してみてください。

ファクタリングと銀行や信用金庫の事業資金融資とはは違うの?

ファクタリングは融資(借入金)ではないことです。ファクタリングは自社が持っている売掛金(売掛債権)を現金化する行為なので、事業資金融資とは性質が異なるサービスです。

ファクタリングは債権譲渡による資金調達で融資(借入金)ではないので、信用に影響がないのもメリットです。

銀行に融資を断られて困ったときの資金調達方法のまとめ

銀行に融資を断られて困ったときの資金調達方法のまとめ
銀行に融資を断られて困ったときの資金調達方法のまとめ

資金調達に失敗してしまった場合でも、最後の手段として銀行融資以外のオプションがあることを知っておくことが大切です。銀行融資が断られる理由を理解し改善する方法を考えることで、まずは銀行融資を受けることを目指しましょう。

しかし銀行融資が難しい場合には、ファクタリングやビジネスローン、ノンバンクなど、さまざまな資金調達の選択肢があります。

これらの方法にはメリットやデメリットがありますので、自分のビジネスのニーズに合ったものを選びましょう。

銀行に融資を断られても、信用金庫や信用組合、助成金、ビジネスローン、ファクタリングと調達方法はいろいろあるので、比較検討は大事ですね。

中でもファクタリングは財務状況を圧迫せずに資金回収できるメリットがあるので、数社で比較をして自分に合ったサービスを探してみましょう!

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